JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
Tani Yuuki「Unreachable love song」
オリジナル曲の「Myra」が昨年大ヒットした注目アーティスト。トロピカルハウスのムード芳しい、小気味よくも切ないラブソング。
星野源「創造」
スーパーマリオブラザーズ35周年テーマソング。SEなどのギミックを取り入れつつ、曲の内容そのものはフリーダムなビート構成しかり、実験要素がたっぷり。無論、ミュージックビデオも恐ろしい出来。
80KIDZ & AAAMYYY「Magic」
酩酊感広がるトラックに乗せ、AAAMYYYが哀愁漂うボーカルを振るうという神図式。Shin Sakiuraとの「このまま夢で」しかり、癖になる美声だ。
MIRAI「Castle」
レペゼン名古屋の女性シンガーが2nd EP『Just』を発表。aimiにも通じる緻密な歌唱力が生きた一作で、特にこの曲はミニマルR&Bの正統アプローチとして推したい。
FENNEC FENNEC「Tender」
3ピースバンドの新曲は、おうち時間をアーバンに彩るミディアムポップ。彼らの作風に一貫して言えることだが、肩の力の抜けた演奏力が素晴らしい。
くじら「化粧と、(feat. 青虫)」
yamaなどを楽曲を手がけるくじらと、無名の歌い手である青虫のコラボレーション。くじらによるジャジーなアレンジが、失恋後の日常と心情を切なく描き出す。
氏家 知輝「settle down」(Apple Musicのみ)
ロックバンドのメンバーからソロに転身した男性シンガー。トラップやオルタナティブR&Bなど、現行の音色を味方につけたセツナチューンで、水中に深く堕ちていくような感覚が絶妙。
Tokyo Gal「Tendency」
二国以上のアイデンティティを有するアーティストは数いるが、とりわけ彼女の音楽からは日本語表現への強い執着を感じる。ぜひとも今の時代の歌ものシーンで輝いてほしい。
Sixxx「Heartbeat (feat. bizu)」
シティポップ+ヒップホップな様相の甘美な求愛ソング。「Just a two of us進行」とも呼ばれる王道のコードを潔く押し出し、洒脱なひと時に花を添える。
Penthouse「雨の日は映画のように」(Apple Musicのみ)
東京大学から登場したシティポップ主義のバンド。その名の通り、「雨に唄えば」へのリスペクトがうかがえる軽快なポップチューンだが、瞠目したのはツインボーカルの高い歌唱力。鮮やかすぎる。
遥海「LOVE」
気合の節回しが効いたKeyshia Coleのカバー。収録作『INSPIRED EP』にはほかにも歌姫の本領を感じさせる名ナンバーが。
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