JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
ひかりとだいち love SOIL&”PIMP”SESSIONS「eden」
様々なアーティストとのコラボレーションを目的の一つに掲げ、満島ひかりが設立したレーベル「Rhapsodies」の第一弾作品。幼なじみの盟友、三浦大知を迎えてほぼユニゾンで戯れるそれは、音楽を心の底から楽しむ両者の無垢な素顔を驚くほど如実に映し出す。ラスト1分半の見せ場も含め、生気に満ち満ちたプレイングを披露するSOILの表現も息を呑むスケール。
Dewy「Singin’ in the Rain (feat. DAN)」
erieとFKDによるユニットが1stアルバム『SEND』をリリース。クラシックな流儀に裏打ちされたトラックと、甘やかな色気を放つerieのボーカルが静かに猛威を振るうウェルメイドな内容だが、あえて一曲チョイスするならこれ。ドラマティックに脈打つ”二人だけの空間”を、雑踏さえ打ち消してしまいそうな透明感あるプロダクトに閉じ込めた心地よい秀作。
YOHLU「passion」
福岡発の3ピースバンド、およそ1年ぶりとなる新曲。どこへともなく揺蕩うサウンドが醸し出す深い酩酊感もさることながら、ファルセットと地声のコントラストを明確にしたKENTO(YELIKK)のすべらかな技巧には興奮を禁じ得ない。彼、ソロ活動を経ていっそうパワーアップしたような。
遊助「SHAKE (feat. Mummy-D, JAY’ED, lecca, KIRA & JILLE)」
「なんだこの懐かしさを煽る編成は」としみじみしたのも束の間、中身の方もテン年代の踏襲を潔く決め込んだフロア直下型EDMで思わず膝打ち。歌モノとラップの融和を知らせるマイクリレーもすっかり少なくなった今、この楽曲の突き抜けたドンチャンぶりが妙に頼もしい。