JBSGROOVE WEEKLY

新譜レビュー&プレイリスト【MISAMO/RUNG HYANG/mashoe’ ほか】

JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。

Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」

<今週のピックアップ>

MISAMO「Mashmallow」



TWICEの日本人メンバーMINA、SANA、MOMOで結成された3人組ユニット。フェミニンな魅力が際立つ浮遊感のあるサウンドを主軸に、ラップと歌唱でメリハリを利かせていくチル・コンシャスな構成は、ポップなダンスナンバーで好評を得てきた彼女たちにとってなかなかの新境地。7月リリースのアルバムも、大胆に開けた音楽性に期待できそう。

RUNG HYANG & illmore「Floater」

ビートメイカーのillmoreとの初タッグにして、双方の甘美なセンスが最高レベルで融和した名作。アーティストによってはディープなメイクラブを採用してもおかしくないムーディー仕様のトラックを、RUNG HYANGはいつも通り、自分らしく生きる大切さを伝えるデバイスとしてカジュアルに乗りこなす。後方に抜けていくような歌唱表現も、ライトなテイストに一役買っている気がする。

mashoe’「inorganic」



R&Bシンガーソングライターの矜持と気概がさく裂するバラード。都会的な嗅覚に優れ、今様のダンスチューンを数多くリリースしてきた彼だけに、ネオソウル由来の土臭さが薫る本作にはまんまと意表を突かれてしまった。無機質を意味するタイトルに対して情感のこもった演奏をしっかりと構えている点、日本語にこだわりを馳せた歌詞、すべての計算が素敵。

HIMIKO「ame feat. 霧島タイシ」



ジャパニーズR&B黎明期の1990年代から活動し、2000年代初期にはQuerer名義でも活動していた女性シンガーHIMIKOの配信作。キャッチーなフックやホーン揺らめくループトラックなど、往年のR&Bを下敷きにした作風をボーカルの所作も含め徹底しているあたり、キャリアの長い彼女らしい説得力にあふれているなと。

 

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