JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
SIRUP「もったいない」
”ポジティブな絶望”をテーマに制作されたEP『BLUE BLUR』収録。Chaki Zulu産の淡いダンストラックに包まれながら、落ち着き払ったモードで各々が持って生まれたオリジナリティを尊ぶ。現在の彼のスタンスが集約されていると言っても過言ではないすこぶるナチュラルな投げかけと芸術性の融合に、こちらも悔しいほど素直にグッと来てしまう。名曲。
7co「lonely night」
RYUJAと芦⽥菜名⼦による音楽プロジェクトの新作は、サビの<I say YES say YES>のフレーズがキュートに後を引くアップチューン。ポップなノリを全面に押し出しながら、メリハリのある音遣いでグルーヴにもこだわった充実の構成。今年3月にデビュー1周年を迎え、音楽のバリエーションもだいぶ広がってきました。今後も引き続き、楽しみに。
髙橋あず美「SONOMAMA」
テレビ朝日系『関ジャム』への出演なども注目を集めた実力派のブランニュー。演奏、詞曲、ボーカルと随所で手腕を光らせた快活な意匠と、ゴスペルにも通ずるユナイテッドな精神性でポジティブを体現する清々しい一曲。
TOGITO「In my chest (feat. Leonald)
シンガーソングライターであるMICHAELAを中心としたアート集団が、活動の終止符としてアルバムをドロップ。全編において静謐かつ上品なオルタナティブR&Bが展開する粒揃いの一作だが、中でもレーベルメイトのLeonaldが参加した本曲は、哀感立ち込めるギターのループと何かを諦めたように退廃的なうねりを見せるボーカルが不思議なほど流麗で出色。