JAPANESE R&B

【アルバムレビュー】HI-D 『WORD OF MAJESTY』

男性ソロR&Bシンガーとして確固たる地位を築いているHI-Dの1stアルバム。デビューシングル『Girlfriends』を含む全14曲収録です。彼は今年でめでたくデビュー5周年を迎え、それを記念したベスト盤「Special List」がいよいよ再来週にドロップされます!彼のシーンでの軌跡が記されたマスト盤なので、これまでにリリースされたオリジナルアルバムと一緒に、是非チェックを!

主な収録曲は、客演にZEEBRA、プロデューサーにZEEBRAと今井了介によるFIRSTKLASを迎えたキラキラデビューチューン①『Girlfriends』、DABOとTWIGYという2大曲者MCが参加した、泥臭いトラックが気分をぎらつかせる前のめり系フロアーアンセム②『What’s going on?』、ファン投票によりベスト盤収録が決まったやさしいアコギフレーズが心憎いミディアムスロー③『Come Closer』、彼女への感謝の想いをストレートにさらけ出すリリックにHI-Dの性向の良さが窺える今井了介プロデュースの名バラッド④『君がいるから』、恋人に対して素直になれないもどかしさを悲哀こめて描出したDOUBLEのバックコーラスとしても活躍するAsiahとのせつないデュエット⑤『Missing you』、盟友BUTCHERと聴き手を煽動しまくるパーティーチューンの真骨頂⑧『Raise the roof』、ファルセット多用のHI-DのくすぐったいボーカルとICEDOWNのスカスカアーバントラックとが巧妙にマッチした⑨『Morning light』、和田昌哉氏との共作による珠玉のメロディーラインが炸裂するアルバム中屈指の伝統的R&B⑪『Take it off』、タイトルどおり自らの地元について他MCらと和気藹々と掛け合う野郎臭いHIP HOPナンバー⑫『HOME』、抑揚ある正統派歌唱で魅せる全英語詞のしっとりミディアム⑬『How many times』、そしてHI-Dにとっての音楽の意義・存在が楽曲から柔和に伝わるSOYSOULのK-Mutoプロデュースによる穏やかなバラード⑭『We are the music』などなど。

R&B/HIP HOPをフィルターに、自ずから湧き出す様々な感情を赤裸々に吐出した、1stアルバムに相応しい彼のプロローグ的内容になっています。音に関しては今と比べると随分ラフで泥臭い仕上がりなんですが、これがむしろ内容に重厚さを与えてて、曲単位の説得力がグンと増してるんですよね。④⑤⑪をはじめとする聞かせるスローは勿論、②⑧⑫のようなストリート・オーラをビンビン放つ楽曲や、さらに⑥では、HI-Dがラジオのパーソナリティに扮した面白いSkitも用意されていたりと、聴き手を飽きさせない抜かりない構成も魅力の1つです。

『WORD PF MAJESTY』(Amazon)

HI-D『WORD OF MAJESTY』(2003/11/5)
1. Girlfriends feat.ZEEBRA (Album Exclusive Ver.)
2. What’s going on? feat.DABO,TWIGY&DJ BEAT
3. Come closer
4. 君がいるから
5. Missing you feat.Asiah
6. WORD OF MAJESTY RADIO
7. JUSLISSN feat.UZI
8. Raise the roof feat.BUTCHER
9. Morning light
10. Welcome to my room XXX
11. Take it off
12. HOME feat.JANGEL,CHOCK SLEEPER&DJ YAS (Original Album Ver.)
13. How many times
14. We are the music

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