昨年、ソロ活動を個人事務所主導で行うことを発表し、心機一転のスタートを切ったCHEMISTRYの川畑要。数年前からライブで披露されていた楽曲を音源化した本作「FLASH BACK」は、UTAと谷口尚久の三名で結成したプロデュースチーム・KUTによって制作された緩やかなトロピカルEDM。歌詞では、川畑の実体験をもとにした回想が展開。やけに具体的な内容が綴られているものの、トラックの持つミステリアスな音像、さらには川畑自身の淡々とした歌い回しが重なることで、夢の中を体現したようなどこか曖昧な感触を残す。その浮遊感からくる心地よさたるや、歴代の青春懐古ソングの中でもかなり優秀な部類なのでは。
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川畑要「FLASH BACK」
2020年12月31日配信開始