JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
Linus「Another Chance」
ドラムンベースや80’sテクノ、さらには自らの持ち味であるオーガニックな世界観など様々な要素を投入した怒涛のアッパー。ファルセットを巧みに用いたボーカルワークも、サウンドに負けず劣らず切迫した願いを解き放つ。本作収録のニューEP『UNBREAKABLE』の仕上がりが俄然楽しみに。
Lucky Kilimanjaro「果てることないダンス」
初っ端から反復されるリリック、そして気づけば高まっているボルテージ。フロアのセオリーを麻薬的な解釈で打ち出した、ダンスへのやんごとなき執着が生んだキラーチューン。バンドサウンドでも間違いなく輝く一曲だと思う。
Saint Vega, エス・ティ・ワイ & Jay Walker「桃源郷」
三者三様のメロウな歌声が織り成すは、現実と幻の狭間をたゆたうかのようなサイケじみた世界。 オルタナティブポップの愉しさのみならず正統派歌モノの真髄をも轟かせてきたあたり、全くもって隅に置けないコラボレーション。
中村 中「あいつはいつかのあなたかもしれない」
「友達の詩」などで知られるシンガーソングライターの新曲。艶かしいベースラインが印象的なソウルサウンドに乗せて、現代人への痛烈な風刺をお見舞いする新感覚のブルースで、心情を淡々と抉るある種のグロテスクさが魅力。
Hiplin「おわかれ」
ハートフルな美声を持つ関西出身の男性シンガーが、その特性を存分に発揮したバラードを発表。大切な人との別離を、誠実かつ悠然と紡いでいく歌唱がシンプルでいて感動的。リズムの躍動を促す独特の”タメ”にも注目。