JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
エス・ティ・ワイ「帰らない」
出だしから酒の大盤振る舞い。アンニュイな歌い回し然り、”酩酊ゾーン”を地でいく作法が最高にクレイジー。日本を代表するR&Bプロデューサーの新たなフェーズを期待させる歌唱作品。
香取慎吾「Anonymous (feat. WONK)」
自身が主演するドラマ『アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~』(テレビ東京系)主題歌で、一年ぶりにWONKとのコラボレーションが実現。転換に富んだサウンドと不気味なニュアンスを保つ香取のボーカルがマッチしており、さながら戯曲を見ているよう。さすがは役者、と言うべきか。
中津マオ「Password」
未明に聴きたい静寂とほのかなエロス。傳田真央ライクなフェミニンな魅力が冴え渡る。サビを締めくくる<僕らは僕らは>のリフレインが気持ち良い。
ハヤティーン「FALLIN (feat. 広也アソビ)」
1996年生まれのラッパー/シンガーの改名後初となるEP『ホテルハヤティーン』より。広也アソビとのユニゾンが印象に残るバウンシーなポップチューン。
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE「Animal」
先週に続きセレクト。緩急豊かなR&Bアップ、まだ体感していない人は急ぐべし。
yuua「walk along」
https://youtu.be/cGAX8KQjkgc
日本生まれ、オーストラリア育ちのバイリンガルシンガー。開放的なダンスサウンドに似合う爽やかな歌声は、なかなかポテンシャルが高そう。本作収録のEPもまもなく。
TAAR & ANIMAL HACK「Clubhouse (feat. CHICO CARLITO & 青山みつ紀)」
「日本で初めてクラブハウスで制作・誕生した楽曲」として話題を集めた一曲。ツールの特色、セッション感も発揮しつつ、「コンテンポラリーな楽曲」としても抜群に機能しているあたり、プロの才能が色んな意味で恐ろしいことを教えてくれる。
DEAN FUJIOKA「Plan B」
3月リリース予定のニューシングル『Take Over』からの先行曲。Digz, IncのMitsu.Jとの共作で、アンビエントと豪快なEDMとのハイブリッド構成により、コロナ禍ならではのメッセージを叫ぶ異色作。
Rt3mis「Captive」
ボーカロイドにも通ずるフラットなベイビーボイスと、童謡テイストのメロディラインに心を掴まれるミッド。その割に、歌詞の内容はなかなかグロテスクというギャップ。歌うのは、神奈川県出身の女性ヒップホップシンガー。
中島愛「ドライブ」
今週のダークホース、もとい思わぬ収穫。90’sマナーに即したリズムが、普遍的な情景を素朴かつグルーヴィーに引き立てる。プロデュースはあのtofubeats。納得。
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