コラム

プロデューサーShingo.Sの魅力をキャリアと代表曲で紐解く

日本のR&Bアーティストを長きに渡ってサポートしてきたプロデューサー、Shingo.S。加藤ミリヤ、Crystal Kay、清水翔太、青山テルマといった有名どころの楽曲を数多く手がけていることから、その名前を知っている人も多いのではないでしょうか。近年では、SIRUP、iri、向井太一ら新世代の有力株とも次々に手を組むなど、今や現行R&Bにとっても欠かせないプロデューサーの一人と言っても過言ではありません。

今回は、そんな最強たる縁の下の力持ちであるShingo.Sにクローズアップ。キャリアや作風を紹介しながら、彼の代表作からも魅力を紐解いていきます。記事の最後にはプレイリストも用意していますので、ぜひこの機会にShingo.Sの音楽をじっくり楽しんでみては。

Shingo.S
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ソロ作家と並行してチームプレイの経験も多数

Shingo.Sは1998年、ボーカリストのMahyaらとともに音楽ユニット、SOUL LOVERSを結成。2000年にはメジャーデビューを果たし、持ち味であるアコースティックな質感が広く受け入れられることに。ちなみに、SOUL LOVERSのプロデュースを担当していた柳満夫は、のちにケツメイシの楽曲で一気に名を上げるYANAGIMANその人。

SOUL LOVERS「New Age Channel」

このSOUL LOVERSを皮切りに、音楽キャリアを本格的に歩み始めたShingo.Sですが、作家業にシフトしてからも”複数人での活動”にはかなりの縁がある様子。たとえば、DJ YUTAKAとのクリエイターチームである813や、着うた系ヒット曲を多数世に送り出した3rd Productionsなどは、提供楽曲の実績と豊富さから、Shingo.Sのキャリアの中でも特に重要な位置付けができるでしょう(なお本記事では、他チームとしての提供作も一貫して”Shingo.S”名義で紹介するものとします)。

一方で、オーガニックソウルを掲げたSoul Tribe Connectionや、ルンヒャン、菅原信介、ZINらシンガー三名とのTOKYO CRITTERSなど、SOUL LOVERSと同じ音楽ユニット形態での活動にも意欲的。これらの情報だけでも、Shingo.Sの柔軟な連携力と外部から寄せられる強い信頼が見て取れます。





サンプリング&カバーの伝道師

活動初期のShingo.Sは、813としてEXILEのリミックスやMINMIの楽曲制作などを担当。当時はヒップホップ的なフィーリングを備えたB系アーティストが日本でも流行しており、DJ YUTAKAのワールドワイドなセンスも相まって、Shingo.Sのスタイリッシュな作風は自然と頭角を表すように。





その決定打とも言えるのが、2004年発表の加藤ミリヤ「夜空」。伝説的なヒップホップグループ、BUDDHA BRANDのクラシックである「人間発電所」を大胆にサンプリングした同曲は、当時16歳だったミリヤのデビュー作に選出され、時代を超えたアプローチとして幅広い層の胸を打ちました。以来、ミリヤのサンプリング手法は加熱し、Shingo.Sの采配のもと数多くの有名ネタを披露。ヒップホップとR&Bを繋ぐカリスマに君臨したミリヤの根幹には、Shingo.Sの緻密なプロデュース力があったわけです。

そして当のShingo.Sも、ミリヤとの共演を機にサンプリングやカバーの技術に開眼。原曲とアーティストの資質を掛け合わせ、新たな魅力を生み出していく彼の才腕は、童子-T「悲しみにさよなら feat. Full Of Harmony」(安全地帯カバー)、Crystal Kayと三代目J Soul Brothersの今市隆二による「Very Special」(Debra Lawsカバー)など、のちの多くの作品に反映されていきます。





また、2000年代後半に到来した着うたブームでは、上記カルチャーの適性を含んだ次世代のシンガーが続々と台頭。清水翔太や青山テルマを筆頭にMay J.、BENI、YU-Aなど、今も活躍する実力派たちの楽曲をShingo.Sはデビュー当初から担当し、一躍トレンドセッター的なプロデューサーとして一目を置かれることとなりました。









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