JAPANESE R&B

Jine「If I Said」 最高峰のボーカルグループが織り成す絶異の余韻

2010年5月、デジタル・シングル「Superhero」で表舞台へとカムバックしたJ-R&B界のレジェンドことJine。その彼らが、早くも次の配信曲『If I Said』をドロップ。最初に結論を言ってしまうが、「これでこそJine!」と高らかに喧伝せずにはいられない、磐石の逸品となっている。

まずはやはり、彼らの要でもあるボーカルワーク。Nao’ymtが中核となるサビのコーラスに専念し、JunとEijiはバース歌唱とフェイクでしっかりと援護するという役割なのだが、このスタイルがそれぞれのボーカル特性の色鮮やかな投影に大きな効果を上げている。特にEijiは、かねてよりソロパートの割合が他の二名に比べて少ないので、彼の持つ穏やかな魅力が堪能できる意味でも無視できない一曲である。

そして忘れてはならないのが、Nao’ymtによる丁寧かつドラマティックなプロダクト。いつにも増して押韻度の高いリリックの小気味よさや最後の最後まで抜かりなくグルーブが据わったトラックなど、我々がよく知るNao’ymt独自の美学は、その母体とも言えるJineでここぞとばかりに炸裂する。メロディが醸し出す奥床しい香りは、Nao’ymtがかつて主宰した客演プロジェクト「wit’」の作風にも共通。聴了した人々を必ずや深い余韻へと誘うだろう。

▼次作「Pony」レビュー

Jine 公式サイト

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