今年7月にメジャーデビューを果たしたレゲエシーンの女性シンガー・mirayのアルバム『Foreplay』(2009/11/22)をレビュー。BLACK BISCUITSのカバー「タイミング」を含む、全7曲収録です。
主な収録曲は、今井大介氏による小奇麗なポップサウンド弾けるソカ風ダンサー①『Proof of Love』、熱血漢なDOMINO-KATのフロウを従えたDJ YUTAKAプロデュースのダンスホールチューン②『Tek Weh Yuh Self』、Rihannaの「Pon De Replay」ライクなリディムに淡いメロディーが乗っかったタイトルトラック③『Foreplay』、BLACK BISCUITSのヒット曲をラバーズロック調アレンジでしっとりカバーした④『タイミング』、透き通る彼女のボーカルが静閑なアコースティックサウンドに響き渡る切ないバラード⑤『恋しくて~You’re not here~』、そしてケオリー(笑)がバックアップしたスムージーで馴染みの良いアップ⑥『Just Listen』など。
ポップスを主軸にした楽曲が軒を連ねる、レゲエに頓着のない方にも「受け入れられやすい」仕様になっていると思います。MUNEHIROやleccaら、他のレゲエ/ダンスホール系アーティストとは一線を画した「フランクで肩肘張らないアプローチ」は、今後音楽活動を続けていく上で大きな強みになる事でしょう。