JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
池田智子 × TENDRE「水星 × 今夜はブギー・バック nice vocal」
サントリーチューハイ「ほろよい」のCMソングとしてオンエア中の話題曲。日本語ラップ史にその名を刻む二曲をリラクシーなボーカル&サウンドでマッシュアップ。現行シティポップ特有のユルさも味方につけ、思わず膝を打ちたくなる違和感のない構成に。
SIRUP「Superpower」
アイリッシュウイスキー「JAMESON」とのコラボレーションとして制作された、快楽性弾けるパーティーチューン。気鋭クリエイターA.G.Oの手によるタイトなトラックもさることながら、コロナ禍の閉塞感に風穴を開けうるユニティ尊重の歌詞もすこぶる刺激的。
Furui Riho「Candle Light」
A.G.O関連作をもう一つ。R&B/ソウルへのこだわりを剥き出しにしたプロダクト、そして失恋の痛みとの決別を悩ましく描き出す表現と、Furui Rihoの等身大の感性が各要素に結実したミッドチューン。近年、多様な楽曲に挑み続ける彼女だが、こうした本格路線へのアプローチの伸び代も未だ十分なので、今後もチャレンジし続けてほしいところ。
Riku OSHIMA「Bird Call」
横浜出身の注目株。これまでにラップ作品を中心にリリースしていたが、この楽曲においては歌モノ色が極めて強め。ジャジーヒップホップにも通ずるループトラックのもとで展開される、詩的で独特なフレーズの数々が優しく耳を惹く。