JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
Da-iCE「DOSE」
コンセプトEP『REVERSi』からの先行曲。ネオファンクとも形容できる歯切れの良いサウンドがスタイリッシュにキマっている一方で、元来の彼ららしさにあたるキャッチーな感覚もキチンと同居。ネガティブを跳ねのける歌詞しかり、乗りに乗る現在の立ち位置をさらに塗り替えていくような痛快な仕上がり。
Asilo「Talk」
シンガーソングライター・峰清による注目のソロプロジェクトが新曲を発表。平井大らとも共鳴する円熟味あるメロディと、気取らないボーカルの哀愁漂うコラボがすこぶる美味。アレンジにShin Sakiuraを迎えている点も、乙な聴き心地を多大に補強している気がしてならない。
aimi「Best of Me」
Shingo.Sと密に作り上げてきたEPも今回で三作目をカウント。例によって世界のトレンドを颯爽と消化した充実のラインナップだが、バウンシーなトラックを従えたこの楽曲はやや懐かしい質感で俄然ときめいた次第(もっとも、aimiの節回しは現行R&B然としたスムースさ満点)。
sucola「FUSE」
オキツ(Vo)とyopeco(Gt)で結成された名古屋のオルタナティブポップユニット。<ほらFUSE飛ばしてゆけ>を筆頭にした語感良いフレーズがじわじわと脳内を侵食し、気づいた時には口ずさんでいるという圧倒的してやられた感。Bruno Marsのあの曲を彷彿とさせるプリミティブな音使いも良し。
TonyGumbo「シュガーバター」
TikTokが主宰するコンテスト「TikTok Spotlight2021」でAwesome City Club賞に輝いたバンド。シティポップの感性を携えた今様の音楽性だが、彼らに情緒豊かで朗らかな才能があることは、本作の多幸感あふれる演奏と歌声を玩味すれば自明なはず。