JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
藤井風「旅路」
うららかな春日に似合う眠たげな歌唱が、彼の表現力を静かに物語る。パートごとのキー構成、さらに卒業ソングの枠組みに留まらない普遍的な歌詞から、「帰ろう」と同じ匂いを感じ取る人も多いはず。
モノンクル「抱いてHOLD ON ME!」
妖しいベースが牽引する斬新なカバー作品。ネオソウル趣味のアレンジとレイドバックをうんと効かせた吉田沙良の快唱は、原曲がモーニング娘。であることを瞬時に忘れさせるほどの驚異的破壊力。
SPiCYSOL「ONLY ONE」
メジャーデビュー作『ONE-EP』のリリースを4月に控える彼ら。著名アーティスト作品への採用が続いているUKガラージ/2ステップと、持ち前の快活なロックサウンドを華麗に融合し、さすがの清々しさを提供。
黒川沙良「いいじゃん」
昨今のジャパニーズR&Bで多くのアーティストが興じている自己肯定。チルのフィーリングと三連のアクセントを備えた本曲もその一つ。気さくな歌いっぷりがまた愛らしくて素敵。
PKCZ®「GLAMOROUS」
シークレットボーカルを迎えたことでも話題に。フューチャリスティックな小気味よさを携えたダンスチューン。
DISH//「QQ」
NulbarichのJQがプロデュースを担当。北村匠海の落ち着いたボーカルも相まって、シティポップの質感にも長けた”ユルアツ”な新機軸に。
Sugar&Rice「Alive」
米野賢道と佐藤依恵からなる音楽ユニット。なるほど、だからSugar&Riceか。AORの風を感じる素朴なトラックを、メインボーカルの米野が悠然と泳ぐ好構図。
Fixional Cities「Chocolate Milk (feat. Masaya Wada)」
R&Bの解釈に定評があるプロジェクトだが、本作で持ち出したのは何とボサノヴァ。和田昌哉の優雅な歌声もバッチリとハマり、異国情緒漂う一曲に。
Furui Riho「嫌い」
先ほど紹介した「いいじゃん」と同様のテーマにあたる、切なくも前向きな自分らしさ賛歌。日本語のストレートな響きを生かした詞世界が温かい。Furui Rihoの真骨頂。
Chocoholic「Little Bit More Of You」
ポップなシンセに彩られたR&Bラブソング。Charaに通ずるウィスパーボイスは健在。キュートネスとカオスが同居する世界観にヤラれます。