JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
向井太一「What You Want」
バリエーション豊かなサウンドを構えた最新アルバム『COLORLESS』。その中でも、R&B由来のグルーヴ担当として精彩を放つのがこの曲。恋人に忠誠を誓う男性像を、抜けの良いファルセットやクールな低音を用いて妖しく描き出す。
MAISONdes「いえない (feat. 堂村璃羽, 301 & GeG)」
アーティストやクリエイターとのコラボレーション作品をリリースし続けるMAISONdes(メゾンデ)。変態紳士クラブのGeGらを招いた本作は、生々しい日常が交錯するメランコリックなミドル。謎のシンガー、301の歌声がとても魅力的。
三浦大知「Spacewalk」
Nao’ymtプロデュースの「Backwards」「About You」で攻めのスタイルを新たに整えたばかりの三浦大知だが、UTAが手がけたこの楽曲では、R&Bアーティストとして襟を正すかのように知性あふれるボーカルスキルが炸裂。現行のポップシーンとも接続されるミニマルな音色が、彼の堅実な所作をいっそう引き立てている。
KLEIN「GIRLFRIEND」
前作「FIRE IN MY MIND」に続き、UNI-QreativesのNobuhiro Dendaがトラックを提供。落ち着きを払ったボーカルと、テールランプさながらに”点滅する”シンセが心地よいコントラストを発揮するR&B。
絢香「Tender Love」
「医療関係者へ向けた思い」をテーマに書き下ろされた、中外製薬とのタイアップソング。サウンドプロデューサーはUTA。時代と密接にリンクするメッセージが、オルタナティブな音像と交わることで気迫を増し、圧倒的なスケールで胸を打つ。
YAMORI「タマムシイロ」
トランペットを取り入れた恍惚のサウンドに乗るは、空虚を含んだ緩やかな節回し。あまりにメロウネスを心得た作法に、ハッとせずにはいられなかった。調べてみると、Shingo.Sやルンヒャンらが制作に関与。まさに納得の仕上がり。
小林楓「Mirror Ball Lounge」
夢見心地な演奏や旋律を聴くに、彼女が70-80年代のシティポップ・フィーリングを大切にしているのは明らか。ベースラインからはファンキーなエネルギーも存分に感じられる。自宅での気ままなチルアウトに、ぜひ。