JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
NakamuraEmi「drop by drop」
3ヶ月連続リリースのラストを飾った配信作。愛らしい歌声を最大限に引き立てるオーガニック志向の演奏に、ストーリーテラーとしての本領を感じさせる繊細な抒情。その甘味と苦味からなる絶妙なバランスは、とっておきのブレイクタイムにこそふさわしい。
FLEUR「Rainy Sunday (feat. Shin Sakiura)」
新世代の注目プロデューサーとして着実に存在感を高めているShin Sakiuraとのコラボ楽曲。R&Bとシティポップの境界を縫うのどかなトラックに乗せ、非凡な個性を放つハスキーボイスが余裕たっぷりに鼓動。極めつきとなる愛情豊かな詞世界に、思わず顔もほころぶ。
JUVENILE「ミラールージュ (feat. Liyuu)」
ハイセンスなダンスサウンドを数多く発表してきたJUVENILEが、人気コスプレイヤーとして活躍する上海出身のアーティスト、Liyuuをフィーチャーした新曲を発表。90年代の趣に倣った甘美なリズム構成のもと、Liyuuのコケティッシュな歌声が華麗に舞い踊る。作詞はおかもとえみが担当。
AMAYA「走る海辺」
一音目から砂浜の美しいサンセットが目に浮かぶノスタルジック路線のミディアムスロウ。シンプルなリフが奏功し、AMAYAの持ち味である艶っぽい節回しもビビッドに冴え渡る。
米津玄師「ゆめうつつ」
日本テレビ系『news zero』のテーマソング。穏やかに揺れる旋律と、ジャジーヒップホップを下敷きにしたトラックアレンジがこの上ないヒーリング効果をもたらす。J-POPシーンを象徴する存在になってもなお、かようにソウルな風合いの楽曲を気持ち良く奏でられるのはなかなかの衝撃。
IGLOOVY「サック」
2020年に結成された天縫七里と武石飛景による男女ユニット。メジャーデビューにあたる本作は、TikTokで大きな反響を呼んだ冷涼系グルーヴ・ポップスで、退廃的なベースラインを筆頭にブラックミュージックへの敬意が窺い知れる好仕様に。天縫が担うエアリーなボーカルも今様の雰囲気を演出。