アーティストそれぞれの奮闘によって、ユニークな名曲が続々と生まれた2021年上半期。今回は当サイトの週刊企画「JBSGROOVE WEEKLY」の総集編も兼ね、期間内に発表されたジャパニーズR&Bやシティポップ作品の中から「絶対に押さえておきたい楽曲」計60曲をカウントダウン形式でご紹介。記事の最後には、計200曲からなる総括プレイリストも用意していますので、どうぞ合わせてお楽しみください。
※レビュー文は全て、過去の「JBSGROOVE WEEKLY」記事からの転載です。
「JBSGROOVE WEEKLY」のプレイリストはこちら
JBSGROOVE選!2021年上半期の60曲
No.60 AISHA「キミのせいで」
當山みれい「いやいいや」にも通ずる悶々たる乙女心を、オーガニック風味のプリミティブで音色で描写。AISHAのパワフルな歌声を、あえてこういう楽曲に落とし込むギャップが良い。プロデュースは、しなやかなR&Bに定評のあるMANABOON。
No.59 DURDN「捨てたらいい」
No.58 伶「キミとならいいよ。」
FlowerやE-girlsの元メンバーとして知られる鷲尾伶菜のソロプロジェクト、伶。Chocoholicとイケガミキヨシのコンビが楽曲提供した本作は、「The Other Side Of Love」系譜のブルージーな音色が揺蕩うナイススロウ。透明感と円熟したメロウネスを持ち合わせたボーカルの完成度に、あなたも必ずや驚くはず。
No.57 May J.「Rebellious」
ベストアルバム収録の「Garden (Lo-fi Edit)」でも好反応を見せたyahyel・篠田ミルとのコラボ作。迷いも臆さず吐露する内省的な内容でありながら、エアリーな歌唱や柔らかいシンセが後押しし、いつになく勇壮な展開が生まれている。連続リリースの第一弾ということで、後に続く作品にも期待大。
No.56 宇多田ヒカル「One Last Kiss」
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』主題歌として大ヒット。身を絆されるほどの激しい欲望が、厳かなエレクトロニカと馥郁たる歌声によって静かに加速していく。
No.55 SPiCYSOL「ONLY ONE」
メジャーデビュー作『ONE-EP』のリリースを4月に控える彼ら。著名アーティスト作品への採用が続いているUKガラージ/2ステップと、持ち前の快活なロックサウンドを華麗に融合し、さすがの清々しさを提供。
No.54 CANDYGIRL「Pluto (feat. Jua)」
No.53 YOUYA「Angel」
詳細レビューは以下。
No.52 Sala & Shin Sakiura「Together」
No.51 MEIRI「R.E.D 〜like a ICHUBIGUA〜」
No.50 RIRI「WHEEL of FORTUNE ~運命の輪~」
およそ1年2ヶ月ぶりの新曲は、ブラスの高揚感をアクセントに据えたポジティブなR&B。一段と品格を漂わせるボーカルが、ランウェイを歩くスーパーモデルさながらに颯爽とパワーを放出。技巧に長けた彼女ならではの豪快な境地を堪能あれ。
No.49 DA PUMP「Dream on the street」
サックスのファンキーなリフが癖になるアップチューン。ブレイクビーツ度も高く、まさに”踊れるDA PUMP”の骨頂を目指したような高揚感あふれる仕上がり。
No.48 GARA「I’m down」
愛知県出身の新鋭男性シンガー、GARAのシングル。スウィートなコード構成のもと、愛する喜びを素直に伝えるオーセンティックなR&Bで、今時珍しくフェイクにも気配りを見せるという抜け目のなさ。彼の手法に惚れ込む人はきっと多いはず。
No.47 YOSHI「CRAZY」
山下達郎の「RIDE ON TIME」をサンプリングした「RIDING ON TIME」など、話題作を収録したフルアルバム『I AM CRAZY?』のリード曲。ふくよかなストリングスを従えたトラックと、そのタイトルに反して恐ろしく落ち着きを払ったボーカルに、気分は極楽まっしぐら。所々で見られるやんちゃな言い回しにも、ティーンならではの一本気が感じられて良し。制作にはBBY NABE、Matt Cabらが関与。
No.46 モノンクル「抱いてHOLD ON ME!」
妖しいベースが牽引する斬新なカバー作品。ネオソウル趣味のアレンジとレイドバックをうんと効かせた吉田沙良の快唱は、原曲がモーニング娘。であることを瞬時に忘れさせるほどの驚異的破壊力。
No.45 藤田織也「ALL MINE」
詳細レビューは以下。
No.44 Aill「Expand」
関西で存在感を放つ女性シンガー。サビの悠然たるメロディ展開に心洗われる。ビートメイクは前作「Bias」に続きKKJが担当。
No.43 Diw「Ex…」
モノンクルやshowmoreとの共通性も見出せる、長谷川夏帆と長山智之の二名からなる新鋭ユニット。粒揃いのEP『In My Room』の中でも、長谷川の素朴な節回しにまどろみ必至のスロウを。
No.42 Taiyo Ky「好きなら好きと」
No.41 City Cyndrome「いれもの」
https://www.youtube.com/watch?v=-BOPej3XKBE
楽曲と映像のフュージョンで音楽性を構築するプロジェクトが始動。歌うのは、作家としても活動するMOMO”mocha”N.(mochA)。何かにつけてカテゴライズを強いる旧態依然とした世の中へ、あっけらかんとした言い回しで迫れるのは鋭いセンスを有する彼女だからこそ。U-Key zoneによるエレクトリックなサウンドも新時代の音として熱く響く。