DANCE & VOCAL

URATA NAOYA 『TURN OVER』 豪華布陣が参加したソロデビュー作

ダンスボーカルグループAAAのリーダー・浦田直也(URATA NAOYA)のソロデビューアルバム『TURN OVER』。今作の注目点は何と言っても、今井了介率いるTiny Voice Productionが、制作においての全面バックアップを引き受けているという点。今井了介のほかにも、UTA、MANABOON、USK TRAK、Mine-Changら同プロダクション所属のプロデューサーを総動員しており、更にはHI-D、Full Of Harmony、田中ロウマ、KURO(HOME MADE 家族)、LEO、SPHERE、YUKALI、JtoSら、Tiny Voiceと身内関係にあるアーティストらまでもを贅沢に客演&ソングライティングに送り込んだ、一部の人間にはたまらないであろう人選になっております。

主な収録曲を追っていくと、そのほとんどをファルセットで歌うという離れ業をやってのける今井了介Pro.の前衛ダンサー②『TURN OVER』、4つ打ちビートが妖しく躍動するコンテンポラリーな作りのリード曲③『Baby Bang!』、バイリンガルユニットJtoSが制作に参加した湿り気を帯びたR&Bミディアム④『I think I’m in love』、田中ロウマが作詞に関与した、URATAとYUKALI双方の色気迸る軽妙パーティーチューン⑥『Ecstasy』、MANABOONとFull Of Harmonyの共同プロデュースによる美メロスロウ⑥『Too Late』、キュルキュルシンセが始終這いまわるHI-D関与の扇動的フロア・アッパー⑦『HOT LIKE FIRE』、URATAが初の作詞を手がけたアコースティックテイストのラブソング⑧『voice of mind』、Mine-Changらしいギターフレーズを取り入れた粋なミディアム⑨『anything about sex』、クラブDJであるTetsu Shibuyaのソロユニット・Brisaプロデュースの清涼ハウス⑪『Like a tatoo』、そしてHOME MADE 家族のKUROが作詞を担当した変態曲⑫『White lie』などなど、R&Bを軸にモダンなサウンドを追求し抜いた、良質なポップ・アルバムになっています。

とにかく冒頭でも述べた豪華制作陣の手腕が、全編を通して冴えること冴えること。参加メンツのほとんどが近しい関係という”お家芸”そのものの団結力・一体感で、楽曲をクールに纏め上げてくれました。URATAはURATAで、持ち前のハイトーンボイスを武器にしたアバンギャルドな歌唱で、始終楽しませてくれました。日本版Justin Timberlakeともいえる屈指のポップ・ワールド、是非ご堪能あれ。

『TURN OVER』(Amazon)

『TURN OVER』(Spotify)

URATA NAOYA『TURN OVER』(2009/01/28)
1. Intro
2. TURN OVER
3. Baby Bang! feat.SPHERE
4. I think I’m in love
5. Ecstasy feat.YUKALI
6. Too Late
7. HOT LIKE FIRE
8. voice of mind
9. anything about sex
10. Starting all over
11. Like a tatoo
12. White lie

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