JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
東京事変「毒味」
ファンキーな演奏がそこかしこで活躍する10年ぶりのフルアルバム『音楽』に収録。ドスの効いた歌声が、社会に蔓延る違和感へ明け透けに切り込んでいく様は痛快そのもの。終盤につれてとことん尖りを見せるギターフレーズも、混沌とした現代の叫びとも取れる恐ろしい強度で聴き逃せない。
RUNG HYANG x claquepot x 向井太一「PARK」
2020年にYouTubeで公開されたコラボレーション楽曲が待望のデジタルリリース。明朗なブラスを携えたトラックに乗せ、コロナ時代ならではの距離を超えた絆を歌う。おセンチな側面もあるが、それぞれの歌い手が持つカジュアルな持ち味が湿っぽさを吹き飛ばし、余韻はどこまでも軽やか。
伶「キミとならいいよ。」
FlowerやE-girlsの元メンバーとして知られる鷲尾伶菜のソロプロジェクト、伶。Chocoholicとイケガミキヨシのコンビが楽曲提供した本作は、「The Other Side Of Love」系譜のブルージーな音色が揺蕩うナイススロウ。透明感と円熟したメロウネスを持ち合わせたボーカルの完成度に、あなたも必ずや驚くはず。
Syamu「Dreamin’」
Tank、Trey Songzら先達を思わせるウェットな音遣い、ウィスパーを意識した色っぽさ全開の所作。まさにR&B好きによるR&B好きのためのアプローチ。憂鬱な梅雨も、この曲にあやかれば上質な雰囲気に彩られること請け合い。
CANDYGIRL「Heavymetal」
独創的なオルタナティブJ-POPをコンスタントに提唱し続けるCANDYGIRLだが、本作の衝撃はひとしお。ボカロ系楽曲にも通ずる型破りな言語感覚、いい意味で掴み所のないferrryの節回しなど、持ち前のシュールなアイデンティティが近未来の感触をもって炸裂する。
ONE N’ ONLY「Video Chat」
EBiSSH、さとり少年団(SBC)の2グループが融合する形で結成された6人組男性グループ。イケメンたちによる無邪気な掛け合い、めくるめくポップさの中にスタイリッシュな意匠が光るサウンドなど、現代に輝くK-POPイズムを堂々と継承。このわちゃわちゃ感、なかなかの中毒性。