◆AI 『おくりびと/So Special -Version AI-(AI+EXILE ATSUSHI)』
まずはAIのニューシングルから。同名タイトルの映画の主題歌となっている1曲目「おくりびと」は、作・編曲に、ジブリ作品などでお馴染みの久石譲を迎えた荘厳なスローナンバー。こういうアンビエントっぽい楽曲に挑んだ事で、彼女の音楽性の幅も一層広がった事でしょう。一方の2曲目は、7月にリリースされたEXILEのベスト盤「EXILE ENTERTAINMENT BEST」に収録されていた同名曲のAIヴァージョン。アレンジのリズム感が増幅しているなど、若干ながら手が加えられています。
◆TSUYOSHI 『For Real』
TSUYOSHIの配信限定シングル第2弾。今作はTSUYOSHIとTiny Voiceの面々との共同プロデュース作で、これまで以上に渋い歌い回しを強調した、激昂的なミディアムナンバーに仕上がってます。ストリングスやエロピの蔓延るメロディアスな空間にロッキッシュなギターをフィーチャーしたりと、”R&B”と一言では片付けられないスパイシーな魅力を感受出来ます。こりゃますます来月のミニアルバムが楽しみになってきました。
◆坂詰美紗子 『オンナゴコロ』
ここから今週リリース。まずは今年5月にミニアルバムでメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター・坂詰美紗子の1stシングル。先日放送された香里奈主演のSPドラマ「リアル・クローズ」主題歌に起用されていました。タイトルどおり恋にときめく女心をストレートに書き下ろし、女性の意中を代弁してみせた坂詰節炸裂のナンバーになっており、「恋の誕生日」同様、共感される方続出の予感。さりげないブラック・アプローチも光ります!カップリングには母親への感謝の思いを綴った「あなたにありがとう」やMAKAIの手がけた表題曲のRemixを収録しているなどボリューム満点です!
◆MEG 『PRECIOUS』
MEGのニューシングル。今作も彼女持ち前の可愛らしさを120%引き出した軽妙なエレクトロチューンに仕上がっております。でも個人的にはカップリング収録の「end of summer mix」の方がカフェ度が高くて好きかな。そのほか表題曲とは打って変わって彼女の甘美なウィスパーボイスがくすぐったいミディアムナンバー「CANDY」を収録。
◆YOSHIKA 『Stand Up』
「雨が強く降り出したら 歩きながら泣いてやる」という歌い出しが印象的な、一時期のボニピンっぽい作風の淡いミディアムR&B。産休に入る前の音源ながら、声からは既に溢れんばかりの母性を感じます。先日、お蔵入りになりかけていた未発表楽曲「Touch」のPVが遂に配信開始され、本格的な活動再開を予感させていたYOSHIKAですが、来週からはさらにアルバム制作にも入るようですね!楽しみ。もう1曲の配信楽曲「Goodbye To You」は、先見性に満ちたカッチョいいハウスナンバー。
◆YUKALI 『Promise』
ラストはNao’ymt wit’にも参加していた新鋭R&BシンガーYUKALIの配信シングル。宏実らの作品も手がけるT-SKとの共作となる今作は、美メロの冴える3拍子の煌々スローチューン。「男女の別れと旅立ち」という、R&Bにおける永遠のテーマをリリック、そして艶っぽい歌唱で潔く表現し抜いた1作です。wit’に参加した際の楽曲「We Can’t Back」が好きな方は間違いなくお気に召す1曲かと思われます。