TAKA、KEISEI、YUICHIRO、RYOからなる4人組R&Bコーラスグループ・COLORのニューアルバム。前作『BLUE~Tears from the sky~』から僅か半年ぶりという短いスパンで登場した通算3枚目、ATSUSHIがプロデューサーにまわってからは2枚目のアルバムになります。
収録曲は、4人の色気タップリのコーラスが絡み合うプロローグ②『Night for you』、離れていても揺らぐことない愛を”電話”をキーワードにコンテンポラリーに描出したSTYプロデュースの先行シングル③『Midnight call』、元カノとの復縁を望む不甲斐ない男性をモチーフにしたスムース・ミディアム③『X-GIRL』、硬質ビートに乗せて「いつだって側にいるよ」と堅い友情を誓う新生J Soul Brothers客演曲④『BUDDY』、切なさを閉じ込めたメロディーラインとコーラスが秀逸すぎるシックなミッドナンバー⑧『Just a Little Bit』、2005年のシングル「Summer time cruisin’」のカップリングとして収録していた曲の続編で、YUICHIROのフェイクにも注目してほしいアゲアゲフロア・チューン⑨『What about us Pt.2』、tazzの手がけた極上のチルアウト・トラックが4人のコーラスワークを一層盛り立てるドライヴィン・チューン⑩『S.S.D.』、⑧同様後悔の念が楽曲いっぱいに飽和する爽やかながらやりきれないバラッド⑪『ain’t so easy』、STY所属の事務所「Digz,inc」の若き新鋭・HIROの手がけたリリック・トラックともに激甘すぎるドリーミー・ミッド⑫『share wit’me』、そしてEXILEやSoweluらのコラボ作を、COLORをメインに据え新たなVer.として立ち上げた⑬『24karats -type C-』などなど。
4人のR&Bグループとしての成長・進化がとくと窺える濃密な1枚です。特にスローやミッドなどのBPMの緩いナンバーはどれも秀逸でございます。彼らの脇を固めるトラックメーカーも⑧の宮地大輔、⑩のtazz、⑫のHIROら実にスキルフルで多彩なメンツですが、中でも①③④⑤⑦⑨⑪⑬(⑬のトラックはBach Logic製)と全13曲中半数以上の楽曲を請け負ったのが、現在までに目覚しい活躍を続けるエッセーメローゥ!ことSTY。これだけ彼色に染まった作品は、おそらくこれまでになかったと思います。でもさすがに「24karats」のCOLOR Ver.は蛇足かなぁと。この曲をここまで引っ張る意図がイマイチつかめません。話題づくりかな…。
『BLACK~A night for you~』(Amazon)
COLOR『BLACK~A night for you~』(2008/07/30)
1. mic check intro
2. Night for you
3. Midnight call
4. X-GIRL
5. BUDDY feat. J Soul Brothers
6. Call My Name
7. night interlude
8. Just a Little Bit
9. What about us Pt.2
10. S.S.D. feat. TO-C (Warp-generation)
11. ain’t so easy
12. share wit’ me
13. 24karats -type C- feat. DOBERMAN INC