迎えた2021年。世間的には前年に続き厳しい局面が続いているが、一方でキャリアの節目に差し当たり、決意を新たにしているであろうアーティストが多く存在することも忘れてはならない。今回の記事では主にデビュー年に焦点を当て、2021年にめでたくアニバーサリーを迎える邦楽アーティストを当サイト独自の視点から紹介する。
※アーティスト名の右に記載しているカッコ内は当該年のデビュー月。
※「デビュー5周年」の項目のみインディーズデビューも含む。
デビュー20周年/2001年デビュー
・BENNIE K(1月)
・CHEMISTRY(3月)
・w-inds.(3月)
・BoA(5月)
・中川晃教(8月)
・EXILE(9月)
・中島美嘉(11月)
まずは、21世紀の幕開けを告げた2001年のデビュー組から。テレビ東京系オーディション番組『ASAYAN』出身のCHEMISTRYは、同年3月にリリースした1stシングル「PIECES OF A DREAM」がいきなりのミリオンセールスを記録。以来、好調にヒットを飛ばし、近年も川畑要、堂珍嘉邦それぞれのソロ活動と並行させながら精力的に活動中。また、両者と同じく『ASAYAN』で才能が発掘されたATSUSHIも、SHUN(現・清木場俊介)とのツインボーカル体制を構えたダンスボーカルユニット、EXILEとして9月にキャリアスタートを切った。
あどけない歌声を披露したシングル「Forever Memories」で鮮烈にデビューを飾ったのはw-inds.。2010年ごろから音楽性をアーティスティックな方向にシフトさせ、今やどのダンスボーカルグループよりも先鋭的な路線を得意としている。日本における韓国人アーティスト人気の草分けとも言えるBoAも、日本デビューは2001年のこと。活動当初からキレのあるダンスと歌唱力が高く評価され、翌2002年にはシングル「LISTEN TO MY HEART」「VALENTI」などのヒットで、早くもJ-POPシーンの一翼を立派に担うに至っている。
デビュー15周年/2006年デビュー
・SATOMI’(2月)
・松田亮治(2月)
・AYUSE KOZUE(4月)
・田中ロウマ(6月)
・May J.(7月)
・Foxxi misQ(7月)
・JAMOSA(8月)
・山田優(9月)
・Sweep(12月)
・JYONGRI(12月)
続いて2006年。現在もアクティブに活動を行う代表格として挙げられるのはMay J.。「Let It Go〜ありのままで〜」のイメージがいまだに根強いが、デビュー時にはCheryl Lynnの「Got To Be Real」をサンプリング(『ALL MY GIRLS』収録の「MY GIRLS」)するなど、ブラックミュージックの要素を操るエキゾチックな風貌の歌姫だった。またこの年は、JAMOSA、AYUSE KOZUE、YU-Aらが所属するFoxxi misQといった有力な個性派たちもメジャーの地に躍り出たことで、1990年代末期から続く女性シンガー優勢の流れはさらに盤石たるものになった。
他方、男性シンガーでは同年2月に童子-Tの「better days」でフックアップされた田中ロウマがソロシンガーとして正式にデビュー。のちにクリエイターとしても実を結ぶSweepも、DOUBLEらを輩出したフォーライフミュージックからシングル「Get a dream」を発表し、稀代のハイトーンボイスをジワジワと知らしめ始める。