◆YA-KYIM 『君がいるだけで/さぁ行こう!』
まずはYA-KYIMの新作。今作は「-“RESPECT” 4 tracks E.P-」と題し、彼女らが日頃からリスペクトするアーティストと”共演”した4曲を収録しています。まずM-1「君がいるだけで」は、米米CLUBの同名曲のサビを大胆にもそのまま使用したサンプリングソング。賛否両論あるでしょうが、俺はもうこれはこれでいいんだ、と割り切る事に決めましたw てか何で日本のサンプリングを用いた楽曲って、技巧的じゃないというか捻りがないというか、ここまで薄っぺらいものが多いんでしょう・・・。
M-2「「さぁ行こう!」は、SEAMOとのコラボソングという事で、さぞかしコッテコテの売れ線ソングになってるのかと思いきや、これが意外にもストリート指向のアップチューンでカッコよかったです。
M-3「からっぽの部屋」は、童子-TとHI-Dが客演参加、更にはプロデュースに3rd Productionsを迎え、レゲトン風リズムとシンセが蔓延る王道系切なチューンに仕上げてきました。
そしてM-4「ト・モ・ダ・チ」は、友人を好きになってしまった女子の葛藤を描いた浮遊感あるミディアム。SpontaniaとJeff Miyaharaの「君のすべてに」タッグが結集した、フロアー受けも鑑賞受けもよさそうな要領のいい1曲です。今作を聴いてて、以前よりも随分とスイーツ化した音楽性に食あたり起こしそうになったり、「ほんまにリスペクトしてるんか?」と懐疑したくなる場面もあったんですが、とりあえずは4曲とも手堅く纏まってて、よかったかなと思います。