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Full Of Harmonyのおすすめ10曲 J-R&Bを代表するボーカルグループの軌跡

ジャパニーズR&Bを代表する男性ボーカルグループといえば、F.O.HことFull Of Harmony。今回はそんな彼らのキャリアを代表する10曲を厳選してご紹介。Full Of Harmony入門としても、改めて聴き直すきっかけとしてもご活用ください。

Full Of Harmonyとは? 

1997年にHIRO、YUTAKA、ARATAの3人で結成し、1999年にメジャーデビューを果たした男性R&Bボーカルトリオ。本格派R&Bを体現する濃密なサウンドと重厚なコーラスワークが特徴。ZeebraやRhymesterといったヒップホップ勢からDOUBLEや吉田美和(DREAMS COME TRUE)まで多彩な面々とのコラボレーション、さらにはDestiny’s ChildやLady Gagaを手がけたVincent Herbertや、Ne-Yo、Teddy Rileyといった豪華プロデューサーとの仕事も高い評価を獲得してきた。男性R&B特化型イベント「SUGAR SHACK」の主宰など、シーン全体の底上げという観点でも存在感を発揮している。

アップからバラードまで Full Of Harmonyの名曲集

BE ALRIGHT(1999)

記念すべきデビュー作。跳ねるようなビートと早くも成熟したハーモニーが同居するアップ・ナンバーです。後のバラード路線と双璧をなす「わんぱくなF.O.H」を知る上でも重要。キャリアの原点として、まず押さえておきたい一曲です。

S.E.X feat. Rhymester(2002)

7thシングル。前年、「ウワサの真相」でコラボしたRhymesterを客演に迎え、宇多丸&Mummy-DとF.O.Hがトリッキーに絡みます。これぞ、R&Bとヒップホップの華麗なる融合。F.O.Hが銀行強盗に扮したMVもかなりおすすめ。

I Believe(2003)

韓国映画『猟奇的な彼女』の日本語主題歌として起用された、Full Of Harmonyの代表曲。韓国のトッププロデューサー、キム・ヒョンソクが手がけたメロディを、3つの美声が丁寧に解釈。J-R&Bの男性ボーカルグループ史においても、避けては通れない屈指の名曲です。

SNOW BALLAD(2004)

Full Of Harmonyが世に送り出したバラードの中でも冬の定番として特に浸透している一曲。歌声の調和が際立ち、グループの真骨頂と呼んで差し支えないハーモニーワークが堪能できます。寒い季節になると無性に引っ張り出したくなる作品です。

涙の数だけ(2005)

角川映画『戦国自衛隊1549』の主題歌。骨太な感情表現を軸にしたスケール感のあるバラードで、「SNOW BALLAD」とはまた違う彼らの表現の深化がよりくっきりと浮かび上がってくる仕上がり。

KABUKI道(2006)

Ne-Yoによるプロデュースで話題を呼んだシングル「BRAND NEW DAY」のカップリング曲であり、ライブでも定番と化したアッパー。和の要素とR&Bを掛け合わせた唯一無二のアプローチが光ります。アルバム『W』には、Rhymesterの宇多丸をフィーチャーした「KABUKI道DX」として収録。

G.O.O.D TIMES feat. Teddy Riley(2007)

New Jack Swingの生みの親であるTeddy Rileyをプロデューサーに迎えた贅沢なシングル作。いわばグループの国際的な名刺ともいえる本格派R&Bスロウです。ベストアルバム『BEST FEAT 9909』にも収録されています。

Why feat. Full Of Harmony / 宏実(2009)

外部アーティストへの客演作からも一曲。『BEST FEAT 9909』収録の「Stay With Me」で初共演した女性シンガー宏実とのコラボ第二弾で、甘美なメロディに胸キュン必至のラブソングに。終盤のフェイクの応酬は見事という他なし。

DREAMER(2015)

2015年リリースのベスト盤『Last Best To The Future』収録の新曲。3拍子のゆったりとしたリズムの中で3人のハーモニーが優しく空間を満たし、Full Of Harmonyの新たな表情を覗かせます。ベテランの域になっても夢見ることの尊さを教えてくれる2010年代以降の重要作。

FLOWER(2024)

約5年ぶりとなった新曲。センチメンタルな内容でも、透明度の高いサウンドと3人のハーモニーとが合わさればこれだけ爽やかな味わいが広がるのです。デビューから四半世紀以上を経てなお、第一線でその声を届け続けるFull Of Harmonyの底力を実感させてくれます。


おすすめ記事:Full Of Harmonyから広がるJ-R&Bの世界

▶︎SUGAR SHACK FAMILY『SUGAR SHACK FACTORY』11組のシンガーが伝えるR&B愛

Full Of Harmonyを中心に11組のアーティストが集結したSUGAR SHACKの集大成アルバムをレビュー。シーン全体の熱量と多様性をひとつの作品で体感できます。

▶︎【R&B中心】三浦大知のおすすめ楽曲9選

SUGAR SHACKのレギュラーメンバーとしてFull Of Harmonyと深く交わり、その後独自の進化を遂げた三浦大知の名曲ガイド。Full Of Harmonyとはまた異なるベクトルでJ-R&Bの可能性を広げ続けてきたアーティストです。

▶︎ジャパニーズR&B特集 2000年代の入門曲[2000-2004編]

Full Of Harmonyが活躍した2000年代のJ-R&Bシーン全体を俯瞰できる特集記事。「I Believe」も取り上げています。

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