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黒木メイサ『MAGAZINE』聴いて・読んで楽しむ一流エンターテインメント

雑誌よろしく巨大なブックレット形態でのリリースが話題を呼んだ、黒木メイサ初のフルアルバム。女優業の傍らで始まったアーティスト活動が軌道に乗り、しっかりと脂の乗った状況下で制作されたそれは、異色のパッケージに引けを取らないド派手かつショッキングなラインナップで聴き手を圧倒する。

日本の豪腕クリエイターが多数参加

主体を担うのは、世界的トレンドに準えた賑やかなポップサウンド。メイサの多面性をフィーチャーすべく、クラブミュージックに強い日本屈指のクリエイターたちを贅沢にも起用している。「LOL!」や「SHOCK -運命-」といったシングル曲を手がけたJUNE、Jeff Miyaharaの安定感は言うに及ばず、平成版「転校生」とも言えるユーモラスな世界観が魅力の「SWITCH⇔」はU-Key zone&MOMO “mochA” N.コンビの独創性あってのもだし、「BYE BYE MY FRIEND」などで見せるカミカオルの感情的な歌詞も、メイサのセレブリティ然としたキャラクターをビビッドに引き出す。

J-R&Bの名匠・Nao’ymtに至っては、お得意の押韻とスリリングなメロディを応用する形で「Loneliness」なる強気ソングをメイサ様に”献上”。そして、それら個性的な楽曲にまたがるメイサはというと、曲のストーリーやトーンにぴたりと寄り添う役者さながらの立ち回りで不足なく楽しませてくれる。

バラードで開眼するメイサの歌心

勝ち気な楽曲が軒を連ねる一方で、本作には「Say Good Night☆」「Somewhere…」など、弱さや健気さを歌ったバラードナンバーも収録。ボーカルからは従来にはない緻密性が感じられ、黒木メイサの歌に対する誠実な心持ちが伝わってくる。

先のブックレットにはインタビューや撮り下ろし写真がたっぷり掲載され、まさしくエンターテインメントど真ん中の様相。残念ながら、2012年を最後にまともな音楽活動から遠ざかっている黒木メイサだが、本作が色褪せぬ躍動を湛えている以上、彼女の華麗なるカムバックをいつの日も期待してしまうのだ。

黒木メイサ『MAGAZINE』
2011年1月26日発売

<収録曲>
1. Intro-MAGAZINE-
2. LOL!
3. SWITCH⇔
4. BYE BYE MY FRIEND
5. CELEBRATE
6. SHOCK -運命-
7. Say Good Night☆
8. As I Am
9. Why??
10. Loneliness
11. LOVEHOLIC
12. Wasted
13. 5-FIVE-
14. Somewhere…

『MAGAZINE』(Amazon)

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