昨年に続き精力的な活動を続けるモデル兼アーティストのリア・ディゾンのニューアルバム。前作「Destiny Line」から約1年ぶりとなる通算2枚目のアルバムで、制作には、ha-j、STYら前作からの連投組や、STY同様Digz,inc.所属のHIROや、EXILEやCOLORらを手がける藤澤慶昌らが参加しています。
主な収録曲は、ハッピーなムード一色の煌びやかな4つ打ちダンスチューン①『Step into my world』、「愛は要らない」としながらも本能的に恋に落ちていく悩める女の子が主人公の新境地開拓シングル②『Love Paradox』、ツンデレなリリック内容が微笑ましいラガ調アッパー③『LOVE SWEET CANDY』、すれ違い続きの現実に耐えかねて自ら愛に終止符を打つというやりきれない内容のロックバラード④『Without a good-bye』、「恋しよう♪」路線の大衆的ポップ・アプローチが眩しい先行シングル⑤『Vanilla』、リア自らが詞曲を手がけたAvrilっぽいテイストで送る全英語詞の鈍重スローナンバー⑦『Lost at Sea』、曲の大詰めではクールなフェイクも炸裂する鋭いアルバムタイトルチューン⑧『Communication』、STY氏の作風を踏襲したようなのっぺりしたシンセ音が印象的なHIRO氏プロデュースによる爽やかR&B⑨『Not Too Bad』、サビでの早口フレーズを流暢にこなす様が痛快な王道ロックアッパー⑨『BxKxRxxx』、そしてクワイヤーを据えたゴスペル仕立ての感謝ソング⑫『Thank you』などなど。
ポップスやR&B/HIP HOPに加え、ロックやレゲエ、はたまたハウス調の楽曲など、前作以上に様々なジャンルを織り交ぜたバラエティに富んだ1枚です。またリア自身が全12曲中、10曲の作詞と、2曲の作曲に大いに携わっていることから、彼女自身が前作以上の意欲を持ってこのアルバムに臨んだことが窺えます。ただ個人的に気になった点を挙げるとするなら、「4曲目と6曲目のテイストが似通ってて区別しにくい」のと、「12曲目を担当したSTY氏のプロダクションのマンネリ化」ですかねぇ。特に後者はモロCrystal Kayの「Sugar Rain」+Tiaraの「7days」って感じでさすがに焼き直し感が否めないw まぁそういうとこを含めて好きなんですけどね。
一部で指摘されてる歌唱力も、CD音源だからか特に難は感じませんでした。ただ今秋から始まるツアーには行きたい反面、「もし喉の調子悪かったらなぁ・・・」という気がかりもあって、先行予約になかなか踏み込めません(笑)。
リア・ディゾン『Communication!!!』(2008/08/20)
1. Step into my world
2. Love Paradox
3. LOVE SWEET CANDY
4. Without a good-bye
5. Vanilla
6. Nothin’ to Lose
7. Lost at Sea
8. Communication!!!
9. Not Too Bad
10. BxKxRxxx
11. Under The Same Sky
12. Thank you