コラム

安室奈美恵や三浦大知の作品でおなじみ。Nao’ymtのお仕事集 2000-2007

さて今回は、敏腕プロデューサー「Nao’ymt」の関与した華麗なる作品群の中から、2007年までの作品をピックアップしていくつかご紹介したいと思います。その前に、彼のプロフィールをどうぞ。

◆Nao’ymt◆
1976年11月3日、東京都に生まれる。3歳からピアノを習い始め、高校生の頃に聴いたJodeciがきっかけになりR&Bに傾倒していくことになる。1998年、後に伝説的なユニットとなるR&Bコーラスグループ・Jineを結成。2004年からは音楽プロデューサーとして本格的に活動を始め、作詞・作曲、トラックメイキングやボーカル/コーラスアレンジはもとより、自ら歌い手として他アーティストの作品に参加するなど、制作活動に対する非常に積極的な姿勢により、周囲からの信頼も厚い。2005年に自らがプロデュースした楽曲が5曲収録された安室奈美恵のアルバム「Queen of Hip-Hop」でその名を飛躍的に世間に轟かせた以降も、安室をはじめジャンルを問わず幅広いアーティストのプロデュースを担当している。また、「みんなの才能が、金や権力に負けないように。」というコンセプトのもと、自身がプロデュースした楽曲の消化者を募り、コラボレートする企画「Nao’ymt wit’」を立ち上げ、1st Seasonは大成功。現在2nd Seasonのシンガー・ラッパーを募集中である。東洋楽器を用いR&Bに独自の世界観を吹き込んでいる点が、彼の作品の最大の特徴であり、唯一無二の持ち味でもある。
Official⇒www.naoymt.com/

◆WORKS◆
(今回Nao’ymt wit’名義の作品は除外しています)


ハッピーエンド◆SILVA 『ハッピーエンド(Nao’s R&B Sxxt)』
<Remix,Chorus>
Nao氏のプロデュース初期の貴重なRemixナンバー。原曲より複雑化されたビートは、よりR&Bに傾倒した艶やかな情緒を放っ ており、俺は断然Remixの方が好きですね。Nao氏はコーラス(というかサブボーカル)としても全般を通してキーになる役割を担ってます。そのほかSILVA作品では、「ハッピーエンド」の原曲も収録されたアルバム「Coming Out」で、チキチキビートがクールな「Twilight Moon」などを担当。


◆Luna 『Lunatik Skillz』
<Music,Arrangement,Produce>
ラッパー兼シンガーであるLUNAの2003年のミニアルバム「THE FREAK SHOW」からのナンバー。後に一大ムーブメントを築くCiaraの「Goodies」ばりのこそばゆいシンセラインが特徴のゴリゴリのフロアバンガー。ロートーンなLunaのフロウが逆に清清しいです。Nao氏のオリエンタルさの先駆けともいえるメロディーラインは必聴!そのほか同じく「THE FREAK SHOW」からメロウなHIP HOP「Tease Me」や、配信曲のキャッチーなミディアム「I REMEMBER」などを担当。


Amethyst◆Tyler 『GAME WITH YA PLAYA』
<Compose,Arrangement,Produce>
Tylerの現時点での最後のソロ作品「Amethyst」からの1曲。ずっと聴いていると催眠状態に陥りそうなクセのあるフレーズのループから、後に確立されるNao氏の作風に通じるものをビシビシ感じるミディアムチューン。アンニュイなTylerのボーカルもいい感じでございます。約3分の短編ながら、その魅力は十分です。


Make Love◆Meyou 『Make Love』
<Arrangement>
セクシーフィメールMC・Meyouの同名の2ndアルバムから。ラップというよりかはポエトリーリーディングに近い形で、終始ひたすら官能的な内容を詠み上げるという問題作になっており、おそらく初聴の方は、そのあからさまさに恥ずかしくて最後まで聴いてられないと思います。 Nao氏のムーディーなアレンジがリリックをより一層引き立てており、嬉しいのやら悲しいのやら。


Crystal Style (初回限定盤)(DVD付)◆Crystal Kay 『Tears』
<Arrangement,Produce>
クリちゃんの5thアルバム「Crystal Style」では胸詰まる切ないバラードを担当。実にこざっぱりしたシンプルな構成なので、クリちゃんの美声にじっくり浸ることが出来ます。意外かもしれませんがクリちゃんの作品には、この曲と、同じく「Crystal Style」から爽やか2STEP調アッパー「&BRAND-NEW」の計2曲に携わったきりなんですよねぇ。こうして今両者がある程度知名度を上げた今だからこそ、もう一度タッグを組んでほしいなとひそかに願っております。

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