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DA PUMPやw-inds.も!アイドルのグルーヴソングまとめ

HITOE ‘s 57 MOVE 「INORI」
SPEEDのメンバーの中でもとりわけヒップホップに造詣が深かったHITOEの1stシングル。同世代の女子像を尊重したSPEEDとは打って変わり、ダンスにも大人っぽさを取り入れたブラック・コンシャスな出来映え。にも関わらず、某番組でパロディの的になったりと、アイドルならではの展開もユニークそのものでした。

w-inds. 「SUPER LOVE ~I need you tonight~」
アイドルからアーティストへの脱皮を見事に図ったw-inds.からは、ポップネス溢れるこのナンバーをチョイス。まだあどけなさが残る慶太のヴォーカルは元より、クラブ・ミュージックを消化したトリッキーなサウンドに胸が高鳴ります。

EARTH 「time after time」
2000年初期のJ-R&Bシーンを「アイドル」という一つの垣根から盛り立てた三人組、EARTH。デビュー曲である本作は、切ない旋律を武器にしたとっておきのミドル・ダンサーで、発売から間もなくして同曲のHIP HOP SOULバージョンをメインに据えたシングルも発表されました。なお同作には、ブレイク前のKREVAが関与した貴重なリミックスも収録されているので、今からでもすぐディグを。

D&D 「In Your Eyes」
後にロック・シンガーへと転向するOLIVIAがメインを務めたD&Dのデビュー作。彼女たちと言えば、ユーロビートをベースにしたダンス・チューンが主体でした。だからこそ、ほぼ英語詞で綴られたこの楽曲のアーリー90’sなグルーヴがひときわ輝いて見えたりもします(もっとも、この楽曲もユーロナンバーのアレンジ・カヴァーだったりします)。

Fairies 「Sparkle」
こちらは、ほぼ全編にわたってサイバーなヴォーカル加工が施されたダンス・チューン。ビジュアルこそティーン・アイドルならではの可憐さを纏っているものの、そこはヴィジョン発のユニット、いざとなればこのようにクールな立ち振る舞いだって朝飯前。


Lead 「Here goes!」
カップリング曲でありながら、心ときめく快活なグルーヴを届けてくれる本作。歌うのは、w-inds.に続けとばかりに送り出されたダンス・ユニット、Lead。山木隆一郎による繊細なトラックと暑苦しすぎないラップが魅力の一曲です。ちなみに一曲目の「Night Deluxe」は、BENIなどを手がける今井大介がプロデュースを担当。こちらもオススメです。

木村由姫 「Pink Graduation」
さてここからは、このシリーズでご紹介した三大勢力以外のアイドルたちをご紹介。
一人目は、accessの浅倉大介プロデュースで1998年にデビューを飾った木村由姫。「LOVE&JOY」のリヴァイバル・ヒットにより今や”ユーロビートの人”のイメージが根付いていますが、彼女はそれだけではありません。いささか不穏なイントロ、タイトなビート使い、そしてキャッチーに色づくサビと、この楽曲が持つポテンシャルの高さは無限大。

宝生舞 「Carnival」
2010年、惜しまれつつ女優業を引退した宝生舞は、90年代にアイドル歌手としても活動していました。ブラック・ミュージックとは異なったベクトルではあるものの、一時期の朝本浩文を彷彿とさせる混沌としたサウンド・デコレーションは一聴の価値あり。

長瀬実夕 「Just 4 your Luv」
「secret base 〜君がくれたもの〜」などをヒット曲を送り出したZONEで、実質的なセンターポジションを担っていたのが彼女、長瀬実夕(MIYU)。実はZONE、”バンドル(バンド+アイドル)”という触れ込みにもあるように、アイドルの必須項目であるダンスも得意としていたグループでした。この楽曲に関してもダンス、それもR&Bに適した動きが強く打ち出されており、ソロ活動を機に本格派へとシフトするMIYUの闘志が鮮明に浮かび上がっています。

安良城紅 「光の数だけグラマラス」
今や説明不要のアーティスト、BENI。しかしながら、本名で活動していた時期の楽曲も驚くほど粒揃いであることを忘れてはなりません。特にこのシングル曲。ハウス界の雄:福富幸宏がプロデュースということで、とにかく申し分のない洒落っ気。落ち着いた艶を放つヴォーカルがまたたまりません。

リア・ディゾン 「Love Paradox」
”グラビア界の黒船”と謳われ、一躍人気者となったリア・ディゾン。2007年には「Softly」で歌手デビューを果たし、他のメジャー・アーティストに引けを取らない豪快なサウンド・アプローチを続々と投入。その極みとも言えるのが4thシングルにあたるこの楽曲で、R&Bを捉えた硬質なプロダクトに当時ぞっこんでした。

AKB48 「RIVER」
誰もが楽しめるポップ・チューンを多く輩出しているAKB48ですが、中にはこんなエッジの立った一曲も。冒頭から上昇志向剥き出しのラップ攻め。それに追従するかのごとく、サウンドの質感や解釈もどこかヒップホップ的。JBS的には、サビの転調がお気に入り。

COLOR 「DOUBLE OR NOTHING」
本企画のトリを務めて頂くのは、後に「Buzy」へと進展した女子四人組、COLORのデビューシングル。僕、この曲が本当に好きで。J-R&Bに日本中が沸いていた1999年にリリースされたのですが、妖しさ満点の曲調しかり、硬軟織り交ぜた構成しかり、存在感が半端じゃない。おまけに彼女たち、なかなかの歌唱力なんですよね。終盤には威勢よくフェイクも飛び出しちゃったりして、抜け目がないったらありゃしない。


二編に分けてお届けして参りました「Groove Selection -アイドル編-」、いかがでしたでしょうか?今回ご紹介させて頂いた楽曲は、対象である”グルーヴの効いたナンバー”のほんの一部に過ぎません。世の中には、視点次第でとてつもないインパクトを誇る楽曲がわんさか溢れています。アイドルという縛りのもとでやらせて頂きましたが、そもそもアイドルの定義だって人それぞれのはず。ぜひ皆さま、今後も独自の価値観をもってあれやこれやと探究してみてください。その際、この記事が少しでも役立てば幸いです。

ハロプロ&ジャニーズ編はこちら

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