JBSGROOVE WEEKLY

新譜レビュー&プレイリスト【Furui Riho/伶/Manakanzah ほか】

JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。

Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」

<今週のピックアップ>

Furui Riho「ピンクの髪」



持ち前のチャーミングな魅力を炸裂させるA.G.Oプロデュース作。自らの髪色(=容姿)を愛おしむ最大級の自己肯定ソングにして、他人の個性や嗜好を上から目線で評価する行為へのアンチテーゼも忍ばせた多層構造になっており、彼女らしい”明け透けさ”が痛快なまでに存在感を発揮した一曲。

伶「So Addictive」



ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』主題歌。タイトルの通り、狂おしいほど愛に翻弄される様を描いたミドルチューン。ソロに本格転向してからというもの、R&Bをはじめとするグルーヴ・ミュージックへの意欲が目覚ましくて嬉しい限り。洒脱なコード進行とエモさ増すラストの転調が聴きどころ。

Manakanzah「Love Tie Die」

艶っぽいシルキーボイスが特長のManakanzah(マナカンザ)は、かつて単身渡米した経歴を持ち、Stevie Wonderのバックバンドとパフォーマンスする偉業も成し遂げた実力者。このほどリリースされたEP『AINOIRO』は、本楽曲に代表されるオーセンティックなR&Bと近代的なダンストラックが交錯する油断ならない一作。

泉 亮「I’m so sorry」

アカペラでのモノローグから幕を開け、深い後悔とそれでも絶えぬ愛を歌う渾身のバラード。R&Bシンガーとしての矜持を感じさせる熱唱には胸を打たれるばかりだが、やはり本作の真髄は歌詞にあるように感じる。特に<寝返りの打てない幸せに気付き/戻らないと小さくうずくまる>は瞠目を禁じ得ないライン。

▼前回の「JBSGROOVE WEEKLY」はこちら

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