Vo.のYUKIとMCのCICOからなるユニット・BENNIE Kのアルバム『Synchronicity』。「サンライズ」がヒットしている最中にリリースされた通算3枚目のフルアルバムで、「サンライズ」のほか、コラボ・アルバム「ザ・ベニーケー・ショウ」からも3曲収録されています。
収録曲は、SOUL’d OUTのDiggy-MO’と共に癖になるグルーヴを刻む今や鉄板の爽快アッパー②『オアシス』、初のオリコンTOP10入りを果たしたパワフルな出世曲④『サンライズ』、スケール感あるリリックとトラックに癒されるミディアムナンバー⑤『Okay』、ICEDOWNことSUBZEROがトラックメイキングを請け負ったYUKIソロによるムーディーなR&B⑦『143~YUKI’s Room~』、エレピによる断続的なループがやけに印象的なCICOソロチューン⑧『DRACULEA』、ユニット名の由来にもなった彼女らのルーツ・弁慶について歌われた前衛的なフロアナンバー⑨『弁慶&牛若丸』、現SEAMOことシーモネーターが「脱いじゃえよ~!」と唆すBENNIE K流パーティーチューン⑩『天狗 vs 弁慶』、昨年ソロデビューを果たした実力派シンガーTSUYOSHIと切ないデュエットを繰り広げる秀逸バラッド⑫『Lost Paradise』、そして好きな人が隣にいないアンニュイな日曜日について歌った2ndアルバム収録の「Sunday noon」のリメイク⑬『Sunday”afrer”noon』など。
従来の硬派な音楽性と、そこからの路線転換を本格的に図り始めた2004年以降の音楽性とが柔軟に混在・調和した、言うまでもなく彼女らの1つのターニング・ポイントとなったアルバムです。「サンライズ」のヒットで味をしめたのか、このアルバム以降は「Dreamland」「a love story」「Joy Trip」など、よりPOPに特化した佳曲を多数輩出していく彼女らなんですが、ブラックミュージック・マナーを弁えた初期~中期の泥臭い作品も同等に素晴らしいだけに、今の彼女らを見ると、少し寂しい気がしなくもないです。とは言え、「オアシス」や「サンライズ」での垢抜けたハジケっぷりには、それまでのギャップからとても感激したわけですが。
BENNIE K『Synchronicity』(2004/11/04)
1. Synchroni-city ~Opening~
2. オアシス feat.Diggy-MO’(SOUL’d OUT)
3. TREASURE
4. サンライズ
5. Okay
6. Stay Awhile ~Interlude~
7. 143 ~YUKI’s Room~
8. DRACULEA ~CICO’s Castle~
9. 弁慶&牛若丸
10. 天狗vs弁慶 feat.シーモネーター
11. Puppy Love feat.GIPPE
12. Lost Paradise feat.TSUYOSHI
13. Sunday”after”noons