JBSGROOVEが毎週お届けする新譜系レビュー&プレイリストプロジェクト、それが「JBSGROOVE WEEKLY」。日々リリースされる邦楽の中でとりわけグルーヴィーな、あるいは是が非でもチェックすべき楽曲を、JBSGROOVEならではの視点から厳選してご紹介します。また、プレイリストの内容をもとに、新着楽曲などをレビューでもピックアップ。週ごとにアップデートされるときめきと刺激をお楽しみください。
Apple Music版「JBSGROOVE WEEKLY」
<今週のピックアップ>
showmore「pure」
初のクリスマスソング……という事実を疑いたくなるほど、堂に入ったホリデーモードが素晴らしい。Shin Sakiura参加のアレンジや歌詞が織りなす無垢な世界は元より、根津まなみの柔和で艶やかな歌唱が本作の心地よい温度を決定的なものにしている。
reina「Silk Sheets」
ボサノヴァとネオソウルの概念を掛け合わせたような気だるいリズム隊と、スムースな歌声が感覚の深淵に沈んでいく良ミッド。reinaの真骨頂にして、2024年2月にリリースを控える次のEPへの助走も飾りうるシックな作りに脱帽。
佐藤広大「Sunshine feat. 泉 亮, EIMAY」
デビュー10年目を記念したアルバム『Calling』に収録された夢見心地のスロウチューン。同郷の有力男性シンガーたちが、そっと素肌を撫でるように優しく情感豊かな共演で精彩を放つ。「Slow&Easy」(『19BOX』収録)に続き、90’sオリエンテッドなベストトラックを提供したのは今井大介。
Shiki Azuki「金魚」
ヒップホップ調のファットなビートに乗せ、やけに抽象的な詞世界を繰り広げるのはShiki Azuki。ポップス由来であろう感傷的なメロディやメタファーを用いた表現など、フックとなる要素の多さが彼の独特な感性を物語る。
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