SINGLE

【シングルレビュー】松下優也「foolish foolish」 / Lil’B / Diggy-Mo’ / jyA-Me

◆松下優也 『foolish foolish』
まずは18歳の新星・松下優也のデビューシングル。M-1は、メロディアスに弾くハープの音色に麗しいボーカルが絡むミディアムR&B。18歳という早生の年齢ならではのクリアーボイスを聴かせてくれていますが、それよりも先行している話題が、Ne-Yoの「So Sick」に酷似しているという点。確かにライトな音楽ファンでも一聴すれば訝しく感じれるほど、原曲の作りに限りなく近い楽曲であることは間違いないです。半ば皮肉を言ってしまうと、ここまで「丁寧」に作られた”模倣作”は近年では珍しいんではないかなと。でも自分の場合、それよりも彼自身の発する「声」と「グルーヴ」にひたすら魅せられてしまったところが多いので、実のところ聴いててもそんなに気にならないんですよね。まぁこの問題に関しては彼以上に、プロデュースを担当したJin Nakamura(「So Sick」疑惑の持ち上がったEXILEの「Lovers Again」などを編曲)に重責があると思いますわぁ。同じ人が手がけた曲で、2度同じ原曲からのパクリ疑惑が持ち上がるという事は、もはや故意的所業とみてもおかしくないでしょう(笑)。 M-2の「Mr. “Broken Heart”」は、失恋した男性の視点で歌ったリズミックな歌謡ミディアム。M-1の英語詞RemixのM-3も、疾走感あってカッコイイ!

願いごと一つキミへ/JET★GIRL◆Lil’B 『願いごと一つ キミへ/JET★GIRL』
お次は2人組ユニットLil’Bの新作。そこそこのヒットを記録した「キミに歌ったラブソング」に続くキミうた3部作の第2弾となるM-1は、”キミ”への一途な願いを歌ったドリーミーなHIP POPナンバー。・・・と、さも良いように聞こえる偽善的レビューをしてみましたが、実際はMCもボーカルも中途半端に振る舞うに終始している3流ラブソングなのでした。最低メロディーだけでもしっかりしていれば聴けるものにはなるんですが、これまた安っぽい展開の連続で、聴いてて白けちゃいました。とりあえず狙いすぎなんですよねぇ・・・。その点M-2の「JET★GIRL」はエッジーな魅力全開で爽快でした。こういう曲とか「オレンジ」みたいな曲の方が合ってるような気がするんやけどなぁ・・・まぁこちらはこちらで、溌剌としたフロウっぷりが若干BENNIE KのCICOと被ってるような気がしないでもないけどw

爆走夢歌(初回生産限定盤)(DVD付)◆Diggy-Mo’ 『爆走夢歌』
お次はSOUL’d OUTのメインMC・Diggy-Mo’のソロデビュー作。アニメ「ソウルイーター」EDとしてもオンエア中のM-1は、持ち前のトリッキーなフロウを生かした闘志ムンムンのアッパーチューン。切れあるストリングスが良い味出してます。でもこれってソロで出す必要あったんかなぁ。一定の回数聴いてるけど、どうもBro.Hiの弾丸フロウが合間に欲しくてしょうがないw ソロもいいけど、S.O.として3人揃っての作品リリースもよろしくです。そのほかギターのループが清々しいエネルギッシュ・ミクスチャー「CHALLENGER」と、three NATIONのEIGOが手がけた高速サイバートラック「UNCHAIN」を収録。

favorite cruisin’feat.JUN(fromCLIFF EDGE)◆jyA-Me 『favorite cruisin’ feat.JUN(CLIFF EDGE)』
ラストは絶対音感を所持するバックダンサー出身女性シンガー・jyA-Me(やみー)のデビュー作。リードであるM-1は、今ノリにノっているHIP HOPグループであるCLIFF EDGEからMCのJUNを迎えた、ラブラブムード立ちこめる甘酸っぱいドライブチューン。さり気なく哀感を煽るギターカッティングが醸すほどよく熟したグルーヴが、きっと心地よい空間を演出してくれるはずです。詩音に似た粘着質な甘さを放つアイドル風ボーカルは、好き嫌いが激しく分かれそうではありますが、その直向きな節回しには、無視出来ない何かをひしひしと感じます。そのほか浮遊感バッチリのポップチューン「1.2.3…」、ディープな曲調を軽やかにこなす2STEP「ESSENCE of LOVE」、EARTHやFolder5が歌っていても違和感がなさそうな歌謡R&B「so-fly」など、ポテンシャルを最大限に振り切った楽曲が収められた全4曲入りシングルです。

新着エントリー

おすすめ記事

  1. サブスク解禁!倉木麻衣の”カッコイイ”おすすめ曲11選
  2. 【R&B中心】CHEMISTRYのカッコイイおすすめ曲20選
  3. Ms.OOJAの”カッコイイ”おすすめ曲特集【メジャーデビュー10周年】
PAGE TOP